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宇宙ステーション補給機(H-II Transfer Vehicle: HTV)は、国際宇宙ステーション(International Space Station: ISS)に補給物資を運ぶための輸送手段として、日本が開発した無人の物資補給船です。初号機の技術実証機(HTV1)は2009年9月11日に打ち上げられました。その後、およそ1年~1年半に1度の頻度で継続的に打上げを行っています。「こうのとり」4号機は2013年8月4日(日)に種子島宇宙センターから打ち上げられ、物資の補給等を行った後、9月5日にISSから離脱し9月7日に大気圏に突入してミッションを終えました。
保冷要求である10日間を+4℃±2℃内に維持することを大きく上回り、12日以上の保冷に成功しました。 さらに、10日間で約1℃の上昇に留めており、かつ内部の温度バラつきも0.1℃程度に抑えることができました。これにより、ICE BoxはHTVにおける冷蔵輸送に対して十分な性能を有することが実証されました。
HTV4に搭載していた「i-Ball」は、9月7日の午後4時13分頃、南太平洋上への着水が確認され、再突入時の破壊現象の把握解析を行う上で必要な加速度や位置情報等のデータを取得することができました。なお、参考情報として取得予定であった他のデータの一部に欠損等が確認されており、原因については現在調査中です。今後、取得したデータの分析を進めます。
9月7日午後3時11分に軌道離脱マヌーバを完了した「こうのとり」4号機は、高度120kmに達して大気圏へ再突入し、今回のミッションを完了しました。
「こうのとり」4号機は、約5.4トンの貨物をISSへ輸送しました。今回は、「きぼう」日本実験棟に搭載する新規開発品の「きぼう」搭載用ポータブル冷凍・冷蔵庫(FROST)や「きぼう」で行われる実験サンプルなどを輸送しました。また、ISS船外のシステム補用品を現在「こうのとり」だけが持つ非与圧部に搭載して輸送し、ISSの維持・運用に貢献しました。
主要機器の国産化を進めたことにより、2012年に打ち上げられた「こうのとり」3号機で「こうのとり」の開発は完了しました。従って、基本的には「こうのとり」4号機は3号機と同様の設計です。4号機の特徴を詳細ページに記載します。
項目 | 計画 | |
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HTVフライト名称 | 「こうのとり」4号機(第4回目のHTVフライト:HTV4) | |
打上げ日時 | 2013年8月4日午前4時48分46秒 | |
打上げ場所 | 種子島宇宙センター 大型ロケット発射場 第2射点(LP-2) | |
ISSのロボットアーム による把持日時 |
2013年8月9日午後8時22分 | |
ISSとの結合日時 | 2013年8月10日午前3時38分 | |
ISSからの分離日時 | 2013年9月5日午前1時20分 | |
大気圏への再突入日時 | 2013年9月7日午後3時37分頃(推定時刻) | |
軌道高度 | 投入高度:200km×300km(楕円軌道) ISSとのランデブ高度:約410km |
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軌道傾斜角 | 51.6度 |
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